Modbus通信[QJ71C24N-R4]⇔東芝産業[VF-nC3]
PREFACE
Modbus通信
今回は、三菱電機PLCと
東芝産業機器システム
インバーター[Vf-nC3]を使用して
通信説明をしていきます。
COMPOSITION
機器構成として
PLC Q03UDEV
QJ71C24N-R4
HMI GT2103-PMBD
INV VFNC3S-1001P
機器構成は以上です。
後は、QJ71C24N-R4と
VFNC3S-1001P間をシリアルケーブル
で通信させます。
DOCUMENT
まずは、通信ケーブルの
配線割付図です。
配線図
1.工場調整用(接続禁止)
2.工場調整用(接続禁止)
3.信号線のグランド
4.RXD+/TXD+(B-)→RDBとSDB
5.RXD-/TXD-(A+)→RDAとSDA
6.オープン(接続禁止)
7.8V(接続禁止)
8.SG→SG
信号線とアースを
繋ぐだけです。
※クロスするので、注意!!
少しややこしいです・・・
参照に
マニュアルを載せておきます。
TOSVERT VF-n3
シリアル通信機能説明書
E6581656
付録5 2線式RS485通信配線図
ページ P66
SETTING 1 VF-nC3
インバータのパラメータ設定から
F800
4:19200bps 4を選択
F801
1:EVEN(偶数パリティ) 1を選択
F802
インバータ番号 1を選択
F829
1:Modbus RTUプロトコル 1を選択
CNOd
コマンドモード選択
2:RS485通信 2を選択
FNOd
周波数設定モード選択
3:RS485通信 3を選択
6個のパラメータ設定を設定
一度、電源をOFFにして
リセット後完了です。
参照
VF-nC3<詳細編>
取扱説明書
E6581594
マニュアルを参照
SETTING 1 QJ71C24N-R4
次は、QJ71C24N-R4の設定
インテリジェント機能ユニットから
今回は2CHを使用しているので
2CHを設定していきます。
動作設定 独立
データビット 8
パリティビット あり
奇数/偶数パリティ 偶数
ストップビット 1
サムチェックコード なし
RUN中書込み 許可
設定許可 許可
通信速度設定 19200bps
交信プロトコル設定 通信プロトコル
以上が設定内容です。
赤文字が、インバータと同じ
になればOKです!!
SETTING 1 PROTOCOL
通信プロトコル支援機能から
シリアルコミュニケーションユニットを選択して
Modbus通信設定をしてきます。
プロトコルを作成していきます。
1つ目
プロトコル番号 1
メーカー シュナイダーエレクトリック
型式 Modbus
プロトコル 06:WR Single Register
プロトコルを設定します。
最終的に3個作成します
SETTING PROTOCOL(No.1 06:WR Single Register)
1.パケット名
スレーブアドレス/レジスタアドレス
D100/D101
2.パケット名
NOR レジスタ値 D110
3.パケット名
ERR 通信エラー D900
プロトコル番号 1
(プロトコルNo.1)
(書込みプロトコル)
プロトコル 06:WR Single Register
メーカー シュナイダーエレクトリック
型式 Modbus
・スレーブアドレス D100
・レジスタアドレス D101
・レジスタ値 D110
・通信エラー D900
SETTING PROTOCOL(No.2 06:WR Single Register)
1.パケット名
スレーブアドレス/レジスタアドレス
D200/D201
2.パケット名
NORレジスタ値 D210
3.パケット名
ERR通信エラー D900
プロトコル番号 2
(プロトコルNo.2)
(書込みプロトコル)
プロトコル 06:WR Single Register
メーカー シュナイダーエレクトリック
型式 Modbus
・スレーブアドレス D200
・レジスタアドレス D201
・レジスタ値 D210
・通信エラー D900
SETTING PROTOCOL(No.3 03:RD Holding Register)
1.パケット名
スレーブアドレス/レジスタアドレス
D300/D301
2.パケット名
NORレジスタ値 D310
3.パケット名
ERR通信エラー D900
プロトコル番号 3
(プロトコルNo.3)
(読込みプロトコル)
プロトコル 03:RD Holding Register
メーカー シュナイダーエレクトリック
型式 Modbus
・スレーブアドレス D300
・レジスタアドレス D301
・レジスタ値 D310
・通信エラー D900
SETTING PROTOCOL
プロトコル設定
書込み 2個
読込み 1個
設定が終りました。
次はPLCラダー編です
WRITING LADDER 1
参考程度で
ラダーを添付します。
1.プロトコル 1番目
WR Single Register
インバーターコマンド FA01
(周波数書込み)
をPLCに書くには
H0FA01と表記して書込みます。
命令用語
※G.CPRTCLは共通で使用します。
3個のプロトコル
G.CPRTCL
u0 (QJ71C24N4Rのスロット番号)
K2(チャンネル番号 今回は2CHなので)
K1(号機 1番目)
D10(データ処理)
B20(Modbus通信処理完了)
ラダー
MOV K1 D12
(プロトコル番号)
MOV K1 D100
(インバーター番号 1番目なので)
MOV H0FA01 D101
(レジスタアドレス 今回は周波数書込み)
MOV W0 D102
(インバーターに周波数書込みをします。)
参考
TOSVERT VF-n3
シリアル通信機能説明書
E6581656
WRITING LADDER 2
2.プロトコル 2番目
WR Single Register
インバーターコマンド FA00
(制御信号書込み)
をPLCに書くには
H0FA00と表記して書込みます。
命令用語
※G.CPRTCLは共通で使用します。
3個のプロトコル
G.CPRTCL
u0 (QJ71C24N4Rのスロット番号)
K2(チャンネル番号 今回は2CHなので)
K1(号機 1番目)
D10(データ処理)
B20(Modbus通信処理完了)
ラダー
MOV K2 D12
(プロトコル番号)
MOV K1 D200
(インバーター番号 1番目なので)
MOV H0FA00 D201
(レジスタアドレス 今回は制御信号書込み)
MOV W1 D202
(インバーターに制御書込みをします。)
制御信号は
16ビットで表現します。
例えば・・・
9ビットがON(1)ならば 逆転運転(1)
※OFF(0)が正転運転(0)
10ビットがON(1)ならば 運転(1)
※OFF(0)が停止(0)
WRITING LADDER 3
3.プロトコル 3番目
RD Holing Register
インバーターコマンド FD00
(状態読取り)
をPLCに書くには
H0FD00と表記して書込みます。
命令用語
※G.CPRTCLは共通で使用します。
3個のプロトコル
G.CPRTCL
u0 (QJ71C24N4Rのスロット番号)
K2(チャンネル番号 今回は2CHなので)
K1(号機 1番目)
D10(データ処理)
B20(Modbus通信処理完了)
ラダー
MOV K3 D12
(プロトコル番号)
MOV K1 D300
(インバーター番号 1番目なので)
MOV H0FD00 D301
(レジスタアドレス 今回は状態読取り)
MOV H6 D302
(インバーター状態を6項目読取り)
今回は
周波数・電流値・電圧値を
インバーターから読み取りします。
以上で、簡単な説明でした。
最後までご覧頂ありがとうございます。