Modbus通信 QJ71C24N-R4⇔三菱電機製FR-E820-0.1K-1

PREFACE

QJ71C24N-R4とFR-E820-0.1K-1

Modbus通信
今回は、三菱電機PLC
QJ71C24N-R4と
三菱電機インバータ
(E800シリーズ)
FR-E820-0.1k-1を
使用して通信説明をしていきます。

COMPOSITION

機器構成として
PLC   Q03UDEV
    QJ71C24N-R4
HMI      GT2103-PMBD
INV        FR-E820-0.1K-1

機器構成は以上です。

後は、QJ71C24N-R4と
FR-E820-0.1K-1間を
通信ケーブル
(RJ45コネクター付き通信ケーブル)
で通信させます。

SETTING 1 FR-E820-0.1K-1

FR-E820-0.1K-1
通信パラメータ設定
重要設定 12個
Pr117 PU通信局番                            1 インバータ局番
Pr118 PU通信速度                            192 19200bps
Pr119 PU通信ストップビット長 0 ストップビット長 1bit データ長 8bit
Pr120 PU通信パリティチェック 2 偶数パリティ       
Pr121 PU通信リトライ回数   1
Pr122 PU通信チェック時間選択 9999   
Pr123     PU通信待ち時間選択       9999
Pr124 PU通信CR/LF選択     1
Pr549 プロトコル選択       1 MODBUS RTUプロトコル
Pr77    パラメータ書込選択     2 
Pr340      通信立上りモード選択   1
Pr79         運転モード選択      2      

WRITING INSTRUCTION

参照
1.三菱電機汎用インバータ
    E700取扱説明書(応用編)
2.三菱電機汎用インバータ
    E800取扱説明書(機能編)
3.三菱電機汎用インバータ
    E800取扱説明書(通信編)

SETTING 1 QJ71C24N-R4

PLC(QJ71C24N-R4)
パラメータ設定
動作設定           独立
データビット          8
パリティビット     あり
奇数/偶数パリティ  偶数
ストップビット             1
サムチェックコード   なし
RUN中書込み                  許可
設定変更            許可
通信速度設定                   19200bps
交信プロトコル設定   通信プロトコル

SETTING 2 QJ71C24N-R4

通信プロトコル支援機能
シリアルコミュニケーションユニット
から5個のプロトコルを設定していきます。

MODBUSレジスタの求め方

例えば
レジスタ 40014 運転周波数(RAM値)
を使用する時は、
40014-40001=13 Hex H0D
必ず40001を引いた数がレジスタアドレス
引いた数値を10進数を16進数に変換

 

5個のプロトコル設定
指令データ
1 レジスタ番号 書込み
06 WR Single Register
40014⇒H0D 周波数指令
2 レジスタ番号 書込み
06 WR Single Register
40009⇒H08 制御入力命令
3 レジスタ番号 読込み
03 RD Holding Registers
40009⇒H08 インバータ状態
4 レジスタ番号 読込み
03 RD Holding Registers
40201~40203まで3個複数読込み
使用レジスタ
40201⇒HC8 出力周波数
40202⇒HC9 出力電流
40203⇒H0A 出力電圧
5 レジスタ番号 書込み
06 WR Multi Register
41006⇒H3EE Pr.7加速時間
41007⇒H3EF Pr.8減速時間

WRITING INSTRUCTION

E700シリーズとE800シリーズは・・・
少し違いがありますが、プロトコルを設定
レジスタは略一緒でした。
分かり易いのは、E700取扱説明書でしたので・・・
添付しました。

参照
1.三菱電機汎用インバータ
    E700取扱説明書(応用編)

SETTING 3 QJ71C24N-R4

プロトコルを設定するには・・・
設定例・・・

通信プロトコルを選択
メーカー   シュナイダーエレクトリック
形式     MODBUS
プロトコル名 06 WR Single Register    

設定例
送信パケット
プロトコル番号1
変換なし変数 Slave Address        D100(インバータ局番)
変換なし変数 Register Address D101-D101(レジスタアドレス H20 周波数指令)
変換なし変数 Register Value       D102-D102(設定周波数書込み)

設定例
受信パケット NOR/06WR Single Register
プロトコル番号1
パケット番号1
変換なし変数 Slave Address        D100(インバータ局番)
変換なし変数 Register Address D101-D101(レジスタアドレス H20 周波数指令)
変換なし変数 Register Value       D110-D110

設定例
受信パケット ERR/06WR Single Register
プロトコル番号1
パケット番号2
変換なし変数 Slave Address        D100(インバータ局番)
変換なし変数 Exception Code    D900-D900

以上の3項目を設定を行います。
※今回はプロトコルが5個あるので、各プロトコルを同じよう設定していきます。

FOR REFERENCE LADDER

プログラム及び回線トレース

使用命令
専用命令 GP.CPRTCL
プロトコルを実行していきます。

参照
Q対応シリアルコミュニケーション
ユニットユーザーズマニュアル
(基本編)

WRITING INSTRUCTION

参照
Q対応シリアルコミュニケーション
ユニットユーザーズマニュアル
(基本編)

DEMONSTRATION

動作確認

周波数書込み
加速時間/減速時間書込み
周波数読込み/出力電圧読込み
※出力電流はインバータに負荷を未接続の為
 使用していません。
 数値が出力していますが・・・
 4項目を確認しました。

SUMMARY

3回連続で・・・
Modbus通信を取上げました。

シリアルコミュニケーションユニットを使用して
三菱電機製FR-E820-0.1K-1インバータに
通信だけで、
制御信号送信/受信を行いました。

CC-Link通信と違い、設定の仕方が違いますが・・・
各機器の状態把握及び制御が可能です。

話が変わりますが・・・
今回はE700シリーズと多少違いがありますが・・・
略、プロトコルレジスタ及び設定は
違いはありませんでした。

雑な説明でしたが・・・
最後までお読みいただきありがとうございました。

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